要点
- Surfshark Business は従業員 1 人あたり月額約 5.90 ドル〜で利用でき、デバイス接続台数が無制限の法人向け VPN サービスです。
- 管理コンソールからアカウント一括管理・利用状況モニタリングが可能で、IT 担当者の運用負荷を軽減できます。
- 100 か国以上 3,200 台超のサーバーに対応し、海外拠点やリモートワーク環境でも安定した暗号化通信を確保できます。
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この記事でわかること
- Surfshark Business の法人向け機能と個人版との違い
- 料金プランの詳細と他社法人 VPN とのコスト比較
- NordVPN Business・NordLayer など競合 5 製品との機能比較
- 導入時の稟議書に記載できる ROI・コンプライアンス根拠
- 日本の中小企業が Surfshark Business を選ぶべきケースと注意点
Surfshark Business とは?法人 VPN として選ばれる理由
Surfshark Business は、個人向け VPN で世界的に知名度の高い Surfshark が提供する法人専用プランです。本社はオランダに拠点を置き、ノーログポリシー(No-log policy)を掲げています。
法人プランでは個人版と異なり、管理者向けダッシュボードが提供されます。IT 担当者はこのダッシュボードから、チームメンバーのアカウント追加・削除、利用状況の確認、VPN 接続ポリシーの設定を一元管理できます。
最大の特徴はデバイス接続台数が無制限である点です。従業員が PC・スマートフォン・タブレットなど複数デバイスを業務利用する現在の環境において、追加ライセンス費用を気にせず全端末を保護できます。AES-256-GCM 暗号化と WireGuard プロトコルを標準採用し、通信速度と安全性を両立しています。
Surfshark Business の主要機能・特徴
管理コンソールによるチーム一括管理
法人プランの中核となるのが管理コンソール(Admin Dashboard)です。従業員のアカウントを一括で作成・無効化でき、退職者のアクセス権を即座に剥奪できます。これにより、情報漏洩リスクの低減と IT ガバナンスの強化を同時に実現できます。
デバイス無制限接続と全 OS 対応
Surfshark Business は 1 アカウントあたりの同時接続台数に上限がありません。Windows、macOS、Linux、iOS、Android、さらにブラウザ拡張機能(Chrome・Firefox)に対応しており、BYOD(Bring Your Own Device)環境でも追加コストなく展開できます。
CleanWeb によるマルウェア・フィッシング防御
CleanWeb 機能は、VPN トンネル内で広告・マルウェア・フィッシングサイトをブロックする DNS フィルタリング機能です。従業員がリモート環境から業務を行う際に、エンドポイントセキュリティの補助レイヤーとして機能します。
キルスイッチ(Kill Switch)と MultiHop
VPN 接続が不意に切断された場合、キルスイッチがインターネット通信を即座に遮断し、暗号化されていない状態でのデータ漏洩を防止します。さらに MultiHop(二重 VPN)機能により、2 か国のサーバーを経由した多層暗号化も利用可能です。
専用 IP アドレスオプション
法人向けには専用 IP アドレス(Dedicated IP)オプションが用意されています。固定 IP を利用することで、社内システムやクラウドサービスへの IP ホワイトリスト設定が容易になり、セキュリティポリシーとの整合性を高められます。
Surfshark Business の料金プラン
以下は 2026 年時点の公開情報に基づく参考価格です。正確な最新価格は公式サイトでご確認ください。
| プラン | 月額(1 ユーザーあたり) | 最低契約期間 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Surfshark Starter | 約 5.90 ドル(約 900 円) | 1 年間 | VPN 基本機能・CleanWeb・管理コンソール |
| Surfshark Business | 約 8.90 ドル(約 1,350 円) | 1 年間 | Starter 全機能 + 専用 IP・優先サポート |
| カスタムプラン | 要問い合わせ | 応相談 | 50 名以上・SLA カスタマイズ・専任サポート |
※ 為替レートは 1 ドル=約 152 円で換算(変動あり)。価格は公式発表により変更される場合があります。
競合法人 VPN との比較
| 比較項目 | Surfshark Business | NordVPN Business(NordLayer) | Perimeter 81 | Cisco AnyConnect | Cloudflare Access |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額目安(1 名) | 約 5.90〜8.90 ドル | 約 8.00〜14.00 ドル | 約 8.00〜12.00 ドル | 要見積もり | 約 7.00 ドル〜 |
| 同時接続台数 | 無制限 | 6〜無制限(プランによる) | デバイス制限あり | ライセンス数依存 | デバイス制限なし |
| サーバー数 | 3,200 台以上(100 か国) | 6,400 台以上(111 か国) | 70 か所以上 | 自社サーバー | Cloudflare ネットワーク |
| 暗号化規格 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256 | AES-256 | TLS 1.3 |
| 対応プロトコル | WireGuard・IKEv2・OpenVPN | NordLynx・IKEv2・OpenVPN | WireGuard・IPSec | IPSec・SSL | WARP(WireGuard ベース) |
| 管理コンソール | あり | あり(高機能) | あり | あり | あり |
| ゼロトラスト対応 | 限定的 | NordLayer で対応 | ZTNA 対応 | ZTNA 対応 | ネイティブ対応 |
| 日本語サポート | メール(英語中心) | メール・チャット(一部日本語) | 英語のみ | 日本代理店あり | 日本語ドキュメントあり |
| 無料トライアル | 30 日間返金保証 | 14〜30 日間(プランによる) | 14 日間 | 要相談 | 50 名まで無料プランあり |
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Surfshark Business のメリット・デメリット
メリット
- コストパフォーマンスが高い: 1 ユーザーあたり月額約 5.90 ドル〜と法人 VPN 市場では低価格帯に位置し、50 名規模の企業でも年間コストを約 35 万円〜に抑えられます。
- デバイス接続台数無制限: 追加ライセンス費用が不要で、BYOD 環境や複数端末利用の従業員が多い企業に最適です。
- 導入の容易さ: 専用アプリをインストールするだけで利用開始でき、オンプレミス VPN サーバーの構築・保守が不要です。
- 30 日間返金保証: 本番環境での検証後に継続可否を判断できるため、リスクの低い導入が可能です。
デメリット
- 日本語サポートが限定的: カスタマーサポートは基本的に英語対応であり、日本語での技術サポートを重視する企業にはハードルがあります。
- ゼロトラスト機能は限定的: ZTNA(Zero Trust Network Access)やマイクロセグメンテーションといった高度な機能は、NordLayer や Perimeter 81 の方が充実しています。
- 日本国内にデータセンターの詳細が非公開: サーバー設置国は公開されていますが、日本国内のデータセンター所在地や運営体制の詳細は明示されていません。
こんな企業・ユーザーにおすすめ
1. リモートワーク中心の中小企業(従業員 10〜100 名)
オンプレミス VPN の構築・運用コストを削減しつつ、全従業員の通信を暗号化したい企業に適しています。デバイス無制限のため、BYOD ポリシーとの相性が良い点もポイントです。
2. 海外拠点・海外出張が多い企業
100 か国以上にサーバーがあるため、海外からの社内システムアクセスや、現地のインターネット規制を回避する用途に活用できます。出張頻度の高い営業チームやコンサルティング企業に向いています。
3. VPN 導入コストを最小限に抑えたいスタートアップ
法人 VPN としては低価格帯でありながら、管理コンソールや CleanWeb などの付加機能が含まれるため、セキュリティ予算が限られたスタートアップの初期導入に適しています。
稟議書に使えるポイント
- コスト削減効果: Surfshark Business Starter プランは 1 ユーザーあたり月額約 900 円(約 5.90 ドル)で、オンプレミス VPN のサーバー購入費(初期 50〜100 万円)・保守費(年間 20〜30 万円)と比較して、50 名規模で年間約 100 万円以上のコスト削減が見込めます。
- セキュリティ基準への適合: AES-256-GCM 暗号化・ノーログポリシー(第三者監査実施済み)を採用しており、ISMS(ISO 27001)やプライバシーマーク取得企業のセキュリティ要件に整合します。暗号化通信により、改正個人情報保護法が求める安全管理措置の技術的対策として位置づけられます。
- 導入実績・信頼性: Surfshark は全世界で推定数百万ユーザーが利用しており、Deloitte による独立監査でノーログポリシーの検証が実施されています。30 日間返金保証があるため、導入リスクを最小化した形で稟議書に記載できます。
よくある質問
Surfshark Business と個人版 Surfshark の違いは何ですか?
法人版の Surfshark Business には、管理コンソール(チームメンバーの一括管理・利用状況モニタリング)、専用 IP アドレスオプション、優先カスタマーサポートが含まれます。個人版にはこれらの管理機能がなく、企業の IT ガバナンス要件を満たすことが困難です。法人利用の場合は、アカウント管理・退職者対応の観点から Business プランの選択が推奨されます。
Surfshark Business に無料トライアルはありますか?
Surfshark Business は 30 日間の返金保証制度を提供しています。厳密な「無料トライアル」ではありませんが、30 日以内に解約すれば全額返金されるため、実質的に 30 日間の検証期間として活用できます。本番環境でのパフォーマンス検証を行ったうえで、継続判断が可能です。
日本語でのサポートは受けられますか?
2026 年時点では、Surfshark のカスタマーサポートは主に英語で提供されています。24 時間対応のライブチャットとメールサポートがありますが、日本語専任の窓口は確認されていません。日本語サポートを重視する場合は、NordLayer(NordVPN の法人向けサービス)や、日本国内代理店が存在する Cisco AnyConnect なども比較検討されることをおすすめします。
Surfshark Business はゼロトラスト(ZTNA)に対応していますか?
Surfshark Business は VPN による暗号化トンネルを提供しますが、ZTNA(Zero Trust Network Access)に特化した機能(デバイス認証・コンテキストベースアクセス制御など)は限定的です。本格的なゼロトラストアーキテクチャの構築を目指す場合は、NordLayer や Cloudflare Access、Perimeter 81 など ZTNA ネイティブのサービスとの併用・比較を推奨します。
Surfshark Business の通信速度は業務利用に十分ですか?
Surfshark は WireGuard プロトコルを標準採用しており、一般的なビジネス用途(Web 会議・クラウドサービス利用・ファイル転送)において十分な速度を確保できます。ただし、通信速度は接続先サーバーの距離・回線状況・利用時間帯によって変動するため、30 日間返金保証の期間内に自社環境での実測を行うことを推奨します。
まとめ
Surfshark Business は、デバイス接続台数無制限・低コスト・導入の容易さを兼ね備えた法人向け VPN サービスです。特に、リモートワーク環境のセキュリティ強化をコストを抑えて実現したい中小企業にとって有力な選択肢となります。
一方で、日本語サポートの限定やゼロトラスト機能の不足は、導入前に考慮すべきポイントです。本格的な ZTNA を求める場合や、日本語での手厚いサポートが必須の場合は、NordLayer などの代替サービスも併せて検討してください。
30 日間の返金保証があるため、まずは実環境でのパフォーマンスを検証し、自社の要件に合致するかを確認されることをおすすめします。
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※ 本記事に記載の料金・機能・仕様は 2026 年時点の公開情報に基づいており、提供元の都合により変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
この記事の根拠
- Surfshark 公式サイト — Surfshark for Business プラン詳細(https://surfshark.sjv.io/7XarNA/business)参照: 2026年6月
- Deloitte「Surfshark No-Log Audit Report」— ノーログポリシーの第三者独立監査レポート(https://surfshark.sjv.io/7XarNA/blog/surfshark-audit)参照: 2026年6月
- 総務省「テレワークセキュリティガイドライン 第5版」— リモートアクセスにおける VPN 利用の推奨事項(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/telework/)参照: 2026年6月