要点

  • Malwarebytes for Teams は1デバイスあたり月額約 $6.25(年払い)で、中小企業向けにリアルタイムマルウェア検出・Web 保護・集中管理コンソールを提供します
  • 管理コンソール(Nebula)から全端末を一元管理でき、情シス担当者1名でも最大 20 台以上のデバイスを効率的に運用可能です
  • 競合の ESET PROTECT Entry や Bitdefender GravityZone と比較して、導入の容易さと軽量な動作が評価されています

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この記事でわかること

  1. Malwarebytes for Teams の製品概要と法人向けマルウェア対策としての位置づけ
  2. 集中管理コンソール(Nebula)を含む主要機能の詳細
  3. 料金プランの内訳と競合5製品との客観的な比較
  4. 情シス担当者が稟議書に記載できる ROI・コンプライアンス情報
  5. 導入に適した企業規模・業種パターン

Malwarebytes for Teams とは?法人向けマルウェア対策の概要

Malwarebytes for Teams は、米国 Malwarebytes 社が提供する中小企業向けエンドポイントセキュリティ製品です。個人向けで培ったマルウェア検出エンジンをベースに、法人利用に必要な集中管理機能を追加したプランとして位置づけられています。

Malwarebytes は 2008 年の創業以来、独自のヒューリスティック(Heuristic)検出技術とシグネチャレス検出を組み合わせたマルウェア対策で知られています。AV-TEST などの第三者評価機関でも継続的にテストされており、特にゼロデイ脅威や PUP(Potentially Unwanted Program:潜在的に不要なプログラム)の検出精度に定評があります。

Teams プランは、従業員数が 3〜25 名程度の小規模チームを主なターゲットとしており、専任の情報セキュリティ担当者がいない企業でも導入・運用しやすい設計が特長です。エージェントのインストールから管理コンソールの操作まで、IT 専門知識が限られた環境でも扱いやすい点が選ばれる理由のひとつです。


Malwarebytes for Teams の主要機能・特徴

リアルタイムマルウェア検出とランサムウェア対策

Malwarebytes for Teams は、シグネチャベースの検出に加えて、機械学習を活用した振る舞い検知(Behavioral Detection)を搭載しています。ファイルレスマルウェアやランサムウェアの暗号化挙動を検出し、リアルタイムで自動ブロックします。

ランサムウェアロールバック機能により、万一ランサムウェアがファイル暗号化を開始した場合でも、変更前の状態に自動復元することが可能です。この機能は Windows 環境で利用でき、バックアップ運用を補完する追加防御層として機能します。

集中管理コンソール(Nebula)で全端末を一元管理

法人向けの最大の差別化ポイントが、クラウドベースの管理コンソール「Nebula(ネビュラ)」です。Web ブラウザからアクセスでき、以下の操作を一画面で実行できます。

  • 全デバイスの脅威検出状況・保護ステータスの可視化
  • ポリシーの一括設定・変更(スキャンスケジュール・除外設定など)
  • 脅威検出レポートの自動生成・エクスポート
  • リモートスキャンの実行・エージェントのリモート配布

情シス担当者が 1 名でも複数拠点のデバイスを管理でき、運用工数の削減につながります。

Web 保護とフィッシング対策

Web 保護機能では、悪意のある URL・フィッシングサイト・マルバタイジング(Malvertising:悪意のある広告)へのアクセスをブラウザレベルでブロックします。DNS フィルタリングではなくブラウザ拡張との連携で動作するため、VPN 利用時や外部 Wi-Fi 接続時にも保護が維持されます。

軽量なエージェント設計とシステム負荷

Malwarebytes のエージェントはメモリ使用量が比較的少なく、バックグラウンドスキャン時の CPU 負荷も抑えられています。スペックに余裕のない業務用 PC でも動作に支障が出にくい設計は、PC リプレースサイクルが長い中小企業にとってメリットです。

マルチプラットフォーム対応

Windows・macOS に対応しており、混在環境でも統一的なセキュリティポリシーを適用できます。Android・iOS 向けには別途モバイルアプリが提供されていますが、Teams プランでのモバイル管理機能には制限がある点に留意が必要です。


Malwarebytes for Teams の料金プラン

Malwarebytes for Teams の料金体系は、1 デバイスあたりの年額ライセンス制です。以下は 2026 年時点の公式サイト掲載情報に基づく概算値です(為替レートにより変動します)。

項目 Teams プラン
月額換算(1デバイス) 約 $6.25(年払い時)
年額(1デバイス) 約 $74.99
最小ライセンス数 1 デバイス
最大ライセンス数 20 デバイス(超過時は上位プラン推奨)
管理コンソール Nebula(クラウド)
ランサムウェアロールバック ○(Windows のみ)
Web 保護
電話サポート ×(メール・チャットのみ)
無料トライアル 14 日間

※ 20 デバイスを超える場合は、Malwarebytes for Business(ThreatDown)への移行が推奨されています。価格・機能は公式サイトの最新情報をご確認ください。


競合製品との比較:法人マルウェア対策5製品の機能・料金

比較項目 Malwarebytes for Teams ESET PROTECT Entry Bitdefender GravityZone Trend Micro Apex One Norton Small Business
月額目安(1デバイス) 約 $6.25 約 $4.17 約 $4.58 要問い合わせ 約 $5.00
最小ライセンス数 1 5 5 要問い合わせ 5
管理コンソール Nebula(クラウド) ESET PROTECT Console GravityZone Console Apex Central Norton Portal
ランサムウェアロールバック △(限定的) ×
EDR 機能 △(上位プランで対応) △(別途オプション) ○(上位プランに標準) ×
日本語管理画面 △(一部英語)
日本語サポート △(英語中心) ○(国内代理店) ○(国内代理店) ○(国内法人)
導入の容易さ △(設定項目多い)

比較表の補足:

  • Malwarebytes for Teams は最小 1 デバイスから契約でき、小規模チームの初期導入コストが低い点が強みです
  • ESET・Bitdefender は国内代理店経由の日本語サポートが充実しており、日本語対応を重視する企業には有利です
  • EDR(Endpoint Detection and Response)機能が必要な場合は、Malwarebytes の上位プラン「ThreatDown」や Bitdefender GravityZone の上位エディションを検討する必要があります

Malwarebytes for Teams の機能・料金の詳細を公式サイトで確認する


Malwarebytes for Teams のメリット・デメリット

メリット

  • 導入が容易: エージェントのインストールからコンソール設定まで、IT 専門知識が少なくても短時間で完了します。14 日間の無料トライアルで事前検証も可能です
  • 1 デバイスから契約可能: 最小ライセンス数が 1 のため、3〜5 名の小規模チームでも無駄なくライセンスを購入できます
  • 動作が軽量: エージェントのリソース消費が少なく、旧型 PC やスペックに限りがある業務端末でも快適に使用できます
  • ランサムウェアロールバック: 暗号化されたファイルの自動復元機能により、ランサムウェア被害の影響を最小化できます
  • 検出精度の高さ: 独自のヒューリスティックエンジンにより、従来型シグネチャでは捕捉しにくいゼロデイ脅威にも対応します

デメリット

  • 日本語サポートが限定的: カスタマーサポートは英語が中心であり、日本語での問い合わせ対応は充実していません
  • 管理コンソールの一部が英語表示: Nebula の UI は日本語化が不完全な箇所があり、英語に不慣れな管理者にはハードルとなる可能性があります
  • EDR 機能は上位プラン: Teams プラン単体では本格的な EDR 機能が含まれず、高度なインシデント調査には ThreatDown への移行が必要です
  • モバイル管理の制限: iOS・Android デバイスの統合管理は Teams プランでは機能が限定されます

こんな企業・ユーザーにおすすめ

パターン 1: 従業員 3〜20 名の小規模企業・スタートアップ

専任の情シス担当者がおらず、経営者や総務担当が IT 管理を兼務しているケースに最適です。1 デバイスから契約でき、管理コンソールも直感的に操作できるため、セキュリティ対策の第一歩として導入しやすい製品です。

パターン 2: すでに他のセキュリティソフトに不満がある企業

「動作が重い」「管理画面が複雑すぎる」といった課題を抱えている場合、Malwarebytes の軽量設計とシンプルな管理 UI が解決策になります。14 日間のトライアルで現行製品との並行テストも可能です。

パターン 3: 海外拠点やリモートワーカーを含むチーム

クラウドベースの Nebula コンソールにより、拠点やネットワーク環境を問わず全端末を管理できます。VPN 環境下での Web 保護も維持されるため、リモートワーク主体の組織にも適しています。


稟議書に使えるポイント

  1. コスト効率: 1 デバイスあたり年額約 $74.99(月額換算約 $6.25)で、最小 1 デバイスから契約可能なため、20 名規模でも年間コストは約 $1,500(約 22 万円前後)に収まります。初期導入費用ゼロ、14 日間の無料トライアルで事前検証が可能です

  2. セキュリティ基準への対応: ランサムウェアロールバック機能とリアルタイム保護により、IPA(情報処理推進機構)が推奨するエンドポイント保護要件を充足できます。Nebula コンソールのレポート機能で脅威検出ログを出力でき、ISMS(ISO 27001)の証跡管理にも活用可能です

  3. 運用負荷の削減: クラウド管理コンソールにより、エージェントの一括配布・ポリシー変更・リモートスキャンを 1 名の管理者で完結できます。従来の個別端末管理と比較して、月間の運用工数を推定で 40〜60% 削減できます


よくある質問

Malwarebytes for Teams と無料版の違いは何ですか?

無料版の Malwarebytes は手動スキャンのみに対応しており、リアルタイム保護・Web 保護・ランサムウェアロールバックは含まれません。また、集中管理コンソール(Nebula)も利用できないため、法人利用には Teams プラン以上が必要です。無料版は個人端末の一時的なマルウェア駆除ツールとしての位置づけであり、継続的なエンドポイント保護には適していません。

Malwarebytes for Teams は日本語に対応していますか?

エージェント(クライアントソフト)は日本語インターフェースに対応しています。ただし、管理コンソール Nebula の一部メニューやヘルプドキュメントは英語表記が残っている箇所があります。カスタマーサポートも英語が中心のため、日本語でのサポートを重視する場合は、国内代理店経由での ESET や Trend Micro も比較検討されることをおすすめします。

他のセキュリティソフトと併用できますか?

Malwarebytes は他のアンチウイルス製品との併用が可能な設計になっていますが、リアルタイム保護を有効にした状態での併用は競合が発生する可能性があります。併用する場合は、既存製品のリアルタイム保護を無効化し、Malwarebytes をメインの保護製品として使用するか、既存製品を維持しつつ Malwarebytes をオンデマンドスキャン用として運用する方法が推奨されます。

法人で 20 台以上のデバイスを管理したい場合はどうすればよいですか?

Teams プランの推奨上限は 20 デバイスです。それ以上の規模では、上位プランである Malwarebytes ThreatDown(旧 Malwarebytes for Business)への移行が推奨されます。ThreatDown では EDR 機能・脆弱性管理・アプリケーション制御など、より高度なセキュリティ機能が利用でき、数百台規模の管理にも対応しています。

Malwarebytes for Teams の解約・返金ポリシーはどうなっていますか?

年額プランには契約開始から 60 日間の返金保証が設けられています。解約手続きはアカウントページまたはサポートへの連絡で行えます。返金保証の適用条件は時期により変更される可能性があるため、契約前に公式サイトの利用規約を確認してください。


まとめ:Malwarebytes for Teams は小規模チームの法人マルウェア対策に最適

Malwarebytes for Teams は、導入の容易さ・軽量な動作・1 デバイスからの柔軟なライセンス体系を強みとする、小規模チーム向けのエンドポイントセキュリティ製品です。ランサムウェアロールバックやクラウド管理コンソールなど、法人利用に必要な機能を備えながら、月額約 $6.25/デバイスという手頃な価格で利用できます。

一方で、日本語サポートの限界や EDR 機能の不足は、組織の規模・要件によっては検討事項となります。まずは 14 日間の無料トライアルで実際の検出精度・管理画面の操作感を確認し、自社環境との相性を評価されることをおすすめします。

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この記事の根拠

※ 本記事に掲載の価格・機能・仕様は 2026 年 6 月時点の情報に基づいています。最新情報は各製品の公式サイトでご確認ください。為替レートの変動により、日本円換算額は変わる場合があります。