HubSpot vs Zoho CRM 徹底比較【2026年版】中小企業に最適なCRMはどっち?
結論から言う。日本語サポートと使いやすさを重視するなら HubSpot、コストを最優先するなら Zoho CRM が有利だ。 ただし「どちらが絶対的に優れている」というわけではなく、チームの規模・予算・必要な機能によって最適解は変わる。本記事ではその判断基準を料金・機能・日本語対応・使いやすさの4軸で徹底的に整理する。
この記事でわかること
- HubSpot と Zoho CRM の料金プランを円換算で比較
- 無料プランの実用性と限界
- 日本語UI・サポート体制の実態
- 中小企業(5〜50人規模)に向いているのはどちらか
- 移行・導入の落とし穴と回避策
1. 両ツールの概要
HubSpot CRM
2006年創業の米国発オールインワンプラットフォーム。マーケティング・営業・カスタマーサービスを一元管理できる統合型設計が最大の特徴です。2016年に日本法人を設立し、日本語UIと日本語電話・チャットサポートを整備。国内のSMB市場で急速にシェアを伸ばしています。
基本的な顧客管理(コンタクト・ディール・パイプライン管理)は永久無料で利用可能。フォーム作成やメール送信も無料枠に含まれるため、初めてCRMを導入する企業の入門ツールとして広く使われています。
Zoho CRM
2005年創業のインド発SaaS企業 Zoho Corporation が提供するCRMツール。世界250,000社超が利用するコストパフォーマンスに優れたプラットフォームです。HubSpotと同様に無料プランを提供しており、有料プランの価格帯はHubSpotより全般的に安価です。
日本法人はありませんが、日本語UIには対応しており、メールサポートも日本語で受け付けています。カスタマイズ性が高く、APIやZapier連携を使いこなせる技術担当がいるチームでは特に強みを発揮します。
2. 料金比較
| プラン | 月額(USD) | 月額(JPY換算) | 主な制限・特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 無料 | ユーザー数無制限、コンタクト上限なし、メール送信 2,000通/月 |
| Starter | $20/シート/月(年払い) | 約¥3,000/シート/月 | 自動化 1,000アクション/月、メール送信数増加、カスタムプロパティ10個 |
| Professional | $100/シート/月(年払い) | 約¥15,000/シート/月 | 高度な自動化、カスタムレポート、ABテスト、シーケンス機能 |
| Enterprise | $150/シート/月(年払い) | 約¥22,500/シート/月 | 予測リードスコアリング、カスタムオブジェクト、高度な権限管理 |
| プラン | 月額(USD) | 月額(JPY換算) | 主な制限・特徴 |
| Free | $0 | 無料 | 最大3ユーザー、基本リード・コンタクト管理、タスク管理 |
| Standard | $14/ユーザー/月(年払い) | 約¥2,100/ユーザー/月 | スコアリングルール、ワークフロー基本機能、レポート・ダッシュボード |
| Professional | $23/ユーザー/月(年払い) | 約¥3,450/ユーザー/月 | BlueprintプロセスManagement、在庫管理、Google Ads連携 |
| Enterprise | $40/ユーザー/月(年払い) | 約¥6,000/ユーザー/月 | Zia AIアシスタント、マルチ通貨、高度なカスタマイズ |
| Ultimate | $52/ユーザー/月(年払い) | 約¥7,800/ユーザー/月 | 高度な分析、Zoho Analytics同梱 |
為替レートについて: 本記事のJPY換算は1USD=150円で計算しています。実際の請求額はその時点の為替レートによって変動します。請求はUSD建てです。
3. 機能比較
| 機能カテゴリ | HubSpot CRM | Zoho CRM |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり(ユーザー数無制限) | あり(最大3ユーザー) |
| 日本語UI | 完全対応 | 対応 |
| 日本法人 | あり(東京) | なし |
| 日本語電話サポート | Starter以上で対応 | 非対応 |
| 日本語チャットサポート | 対応 | 非対応 |
| 日本語メールサポート | 対応 | 対応 |
| メール追跡・自動化 | 無料から基本機能あり | Standard以上 |
| パイプライン管理 | 無料から複数パイプライン | Standard以上 |
| AI機能 | Breeze AI(Professional以上) | Zia AI(Enterprise以上) |
| マーケティングオートメーション | 統合型(別Hubで拡張可) | 別製品(Zoho Campaigns連携) |
| レポート・ダッシュボード | 無料でも基本的なレポート | Standard以上で本格利用 |
| API連携 | 豊富(App Marketplace 1,500以上) | 豊富(Zoho Marketplace) |
| Slack連携 | あり | あり |
| Google Workspace連携 | あり | あり |
| モバイルアプリ | iOS / Android | iOS / Android |
| カスタムオブジェクト | Enterprise以上 | Enterprise以上 |
| 在庫管理・見積もり | 限定的 | Professional以上で対応 |
| 無料トライアル期間 | 14日間(有料プラン) | 15日間 |
4. 日本語サポートと導入支援
HubSpot
HubSpotの最大の強みの一つが日本語サポート体制の充実度です。
- 日本語ドキュメント: HubSpot Knowledge Base は日本語に翻訳されており、ほとんどの操作手順を日本語で確認できます
- 日本語コミュニティ: HubSpot Community Japan が活発で、日本語での質疑応答が蓄積されています
- パートナーエコシステム: 国内の認定パートナー(代理店・コンサル)が多数存在し、導入支援・定着支援を受けられます
- 電話・チャットサポート: Starter以上のプランで日本語対応
初めてCRMを導入する企業や、IT専任担当がいないチームにとって、この日本語サポート体制は大きな安心材料になります。
Zoho CRM
Zoho CRMの日本語対応状況は以下の通りです。
- 日本語UI: 対応済み。メニュー・設定画面のほぼ全域が日本語化されています
- 日本語ドキュメント: 公式ヘルプセンターに日本語ドキュメントあり(一部英語ページが混在)
- サポート窓口: メールによる日本語サポートあり。電話・チャットサポートは非対応
- パートナー: 国内代理店も存在するが、HubSpotほど充実していない
技術的な問題が発生した際に自己解決できる体制がないと、Zoho CRMではサポート対応に時間がかかる場合があります。特に中小企業でIT担当が兼任の場合は注意が必要です。
5. 使いやすさ
HubSpot
HubSpotはUI設計に多大な投資をしており、非エンジニアのビジネスパーソンでも直感的に使えることを設計思想の中心に置いています。
- オンボーディングウィザードが充実しており、初期設定を段階的にガイドしてくれます
- ドラッグ&ドロップでパイプラインのステージを編集できます
- 無料の HubSpot Academy でハウツー動画(日本語字幕あり)を豊富に提供
実際のユーザーレビューでも「営業担当者がほぼ教育なしに使いこなせた」という声が目立ちます。
Zoho CRM
Zoho CRMは機能が豊富な分、学習コストがやや高いという評価があります。
- 設定項目が多く、初期セットアップに時間がかかる場合があります
- カスタマイズの自由度が高いため、最適な設定にするには試行錯誤が必要
- 一方で、使いこなせるようになると非常に柔軟な運用が可能
「Zohoはパワーユーザー向け、HubSpotは初心者でも使えるツール」という評価は、多くの比較レビューで共通して見られます。
6. メリット・デメリット
メリット
- 無料プランがユーザー数無制限で実用的
- 日本語サポート・日本語ドキュメントが充実
- 直感的なUIで非エンジニアでもすぐ使える
- マーケティング・営業・CSを1プラットフォームで統合できる
- 豊富なサードパーティ連携(1,500以上のアプリ)
- HubSpot Academy による無料学習リソースが豊富
デメリット
- 有料プランは Zoho CRM と比較して高価(特にProfessional以上)
- 高度な機能はProfessional以上のプランに限定
- エンタープライズ向け機能はコストが跳ね上がる
- マーケティング用のコンタクト課金(マーケティングHubとの組み合わせ時)に注意が必要
メリット
- 料金が全般的に安価(Standard $14/ユーザー/月〜)
- 機能の豊富さ・カスタマイズ性が高い
- Zoho One(40以上のZohoアプリ一括)との組み合わせでコスパ最大化
- AIアシスタント「Zia」がEnterprise以上で利用可能
- 在庫管理・見積もり機能など営業業務に直結した機能が充実
デメリット
- 日本語電話・チャットサポートなし(メールのみ)
- UIの学習コストがHubSpotより高い
- 国内パートナー・事例が少なく、導入支援を受けにくい
- 一部機能のUI品質がHubSpotに劣るとの評価あり
- 無料プランは3ユーザーまでの制限あり
7. どちらを選ぶべきか? 企業規模別おすすめ
5〜10人規模のスタートアップ・小規模企業
おすすめ: HubSpot(まず無料プランから)
IT専任担当がいないケースが多く、使いやすさと日本語サポートの恩恵が大きい。無料プランのままでも基本的な顧客管理・パイプライン管理が十分可能。成長に合わせてStarterへのアップグレードを検討できます。
10〜30人規模の中小企業(コスト重視)
おすすめ: Zoho CRM Standard または Professional
ある程度の技術担当がいて、コスト削減が最優先課題の場合はZohoが有利。Zoho Oneへの拡張も視野に入れると、CRM以外のSaaSコストも一括最適化できます。
10〜30人規模の中小企業(マーケティング連携重視)
おすすめ: HubSpot Starter または Professional
メールマーケティング・LP・フォームもCRMと一元管理したい場合、HubSpotのオールインワン設計が光ります。Salesforce連携も容易で、将来的なシステム拡張に対応しやすい。
30〜50人規模、または急成長中のSMB
両者を無料トライアルで試してから決断
この規模になると要件が複雑化します。HubSpot Professional と Zoho CRM Professional の両方を実際にトライアルし、現場の営業担当者の使用感と、IT担当のカスタマイズ適性を確認してから判断することを強く推奨します。
8. よくある質問(FAQ)
Q: HubSpotの無料プランはいつまで使えますか?
A: 永久無料(Freemium)モデルです。期限はありませんが、高度な機能を使うには有料プランへのアップグレードが必要です。
Q: Zoho CRMはSalesforceからの移行は簡単ですか?
A: CSVエクスポート・インポートが可能です。カスタムフィールドや自動化ルールの移行は手動再設定が必要になるため、規模によっては数日〜数週間の作業を見込む必要があります。
Q: HubSpotとZoho CRMのどちらがSlack連携に優れていますか?
A: 両者ともSlack連携に対応していますが、HubSpotの方が設定がシンプルで、Slackからのコンタクト情報の確認や通知設定が直感的です。
Q: Zoho CRMはZoho Mailと一緒に使えますか?
A: はい。Zoho の製品は同一エコシステム内で緊密に連携しており、Zoho Mail・Zoho Projects・Zoho Books などとシームレスに統合できます。
Q: 日本円で請求されますか?
A: HubSpot・Zoho CRM ともに基本的にUSD建て請求です。クレジットカードの為替レートが適用されます。
9. まとめ:判断チェックリスト
あなたのチームに当てはまる項目をチェックしてください:
HubSpot を選ぶべきチェックリスト
- IT専任担当がおらず、すぐに使い始めたい
- 日本語での電話・チャットサポートが必要
- マーケティング(メール・LP)と営業管理を一元化したい
- まず無料で試して、必要に応じて拡張したい
- 国内のHubSpotパートナーによる導入支援を受けたい
Zoho CRM を選ぶべきチェックリスト
- 月額コストをできる限り抑えたい
- ある程度の技術担当がいてカスタマイズを自社でできる
- Zoho の他サービス(Books・Projects・Desk等)も使いたい
- 高度なBlueprintワークフローや在庫管理機能が必要
- AIアシスタント機能(Zia)をコストを抑えて試したい
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本記事の料金情報は執筆時点(2026年3月)の情報をもとに作成しています。最新の料金は各公式サイト(HubSpot Pricing・Zoho CRM Pricing)でご確認ください。